人生をより良くしたい。自分ならもっと多くの人に貢献できる。そんな夢と希望を抱いて独立創業した。しかし思うようにはいかない。仕事をいただくために毎日お客様に頭を下げ、いわれるままの価格に対応し、安い日当レベルで現場を必死で走り回る。指示を出し、現場に向かわせたスタッフはお客様の要望対応が悪くクレーム化してしまう。移動時間には運転しながらの電話対応。食事中にはたまっているメールの返信。そして、へとへとになり帰社すれば、見積り依頼、事務作業の山。現場スタッフはすでに現場から直帰。人を雇える余裕もないため、一人でこなさなくてはならない。結果すべての対応が遅れ、仕事が思うように決まらなくなっていく。「こんなはずじゃなかった。。。」
これは私の創業時の話である。あれから20年建設業はあまり進化していないと感じている。体を動かして日当を稼げる時代は終わっている。が、しかしながら私のように同じように苦労している職人や会社がいかに多いことか。人手不足・人材教育、生産性、仕事確保など課題はなくなることはない。昨今、顧客から求められることは更に高度化しており、止まることはないのだ。であるならば、その目の前に出てくる問題課題から目を背けずに、それらを乗り越えていく力を身に着ける必要がある。そして私たちにはその力はすでに備わっている。まだ発揮していないだけなのである。
バッドサイクルから抜け出すために私たちは存在する。[The Power To Create Value]人と組織の可能性を追求し、共に価値を生み出す力となるために。